2024年2月27日
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いざ出陣!会津新選組ゆかりの地を巡る旅へ|にっぽん旅めぐり
新選組は江戸時代、尊王攘夷運動により治安が悪化していた京都の守護・治安維持・回復のために組織されました。もとは1862(文久2)年、徳川第14代将軍・家茂が上洛する際に組織された「浪士組」でしたが、その後「壬生浪士組」に。京都守護職であり会津藩主である松平容保の承認を得、会津藩お預かりとして、京都市中の警備・取り締まりを任せられます。1863(文久3)年には「八月十八日の政変」での活躍が認められ、「新選組」の名を賜りました。
局長は近藤勇、副長は土方歳三。近藤勇は隊士たちに文武両道を説き、多くの武術や文学を学ばせたと言われています。
新選組は1864(元治元)年の池田屋事件や禁門の変で活躍しますが、1868(慶応4)年に戊辰戦争が始まり、鳥羽・伏見の戦いで敗走。また隊士の戦死、脱走などが相次ぎ苦戦を強いられます。甲州勝沼・宇都宮・会津など各所で戦い続けましたが、五稜郭で降伏しました。宇都宮の戦いで足を負傷した土方歳三は、三番隊組長・斎藤一との合流および療養のため、会津に向かいます。土方歳三はその道中、大内宿を経由し、到着後は七日町に宿をとり、東山温泉で湯治をしたと伝えられています。
新選組の活動期間は約6年、決して長くはありません。しかし近藤勇や土方歳三、沖田総司など魅力ある人物が、時代に翻弄されながらも己の信念、志を貫く姿勢は多くの人を惹きつけ、時代を超えて今も新たなファンを獲得し続けています。
出典元:
https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2022111600014/
https://www.touken-world.jp/shinsengumi/
https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/17006/
江戸時代、下野街道の宿場町として栄えた大内宿は、足を負傷し立って歩くことすら難しい状態の土方歳三が、会津に向かう際に経由した地です。
道の両側に茅葺き屋根の店舗兼民家と自然の用水路がある景観は、江戸時代の街並みそのまま。かつての面影を残す宿として1981(昭和56)年、国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。道沿いには名物の蕎麦やまんじゅう、会津漆器、工芸品の店が並んでおり、ゆったりした時間のなかで食事や買い物を楽しめます。
大内宿を高台から眺められる見晴台にも、ぜひ足を運んでみてください。見晴台があるのは、集落突き当りの階段を上ったところ、子安観音と弁財天が安置されている山のなかほどです。茅葺き屋根を囲む山々の景色はどこか懐かしく、タイムスリップしたような感覚を味わえます。
また大内宿は、祭りやイベントが多いことも特徴です。7月には「大内宿半夏祭り」が、蛍が飛び交う8月には盆踊り、雪に包まれる2月には「大内宿雪まつり」が開催される予定です。「大内宿雪まつり」では多くの雪灯籠に火が灯され、幻想的な雰囲気のなか、花火が打ち上げられます。
大内宿
- 住所:〒969-5207 福島県南会津郡下郷町大内
- アクセス:磐越自動車道「会津若松IC」から車で約55分
- 公式サイトはこちら
出典元:
https://ouchi-juku.com/
https://www.pref.fukushima.lg.jp/w4/fgr/perfectview/p43/
https://www.tobu.co.jp/odekake/area/aizu/aizu003.html
滝沢組郷頭であった横山家の住居で、古くは会津藩主が領内見回り、参拝、参勤交代などの際に利用していた休憩本陣でした。しかし戊辰戦争が勃発すると、会津藩の大本営が置かれます。会津藩主・松平容保はここで指揮をとり、藩兵を激励。新選組の土方歳三や斎藤一は出陣の命を受け、母成峠に向かいました。16~17歳の会津藩士の子弟からなる白虎隊も、ここから戸ノ口原へ出陣しています。
茅葺き屋根・書院造りの住居は延宝年間(1673~81年)に本陣となります。19世紀初めの文化文政期(1804~30年)に建て替えられ、1971(昭和46)年、国の重要文化財に指定されました。現在も御入御門・御座の間・湯殿などが当時の姿で残っています。建物内部の広い土間にはさまざまな農具、囲炉裏の周りには生活用品が置かれており、かつての暮らしを垣間見ることができますが、一番の見どころは、至るところに残る刀傷や弾丸の跡。官軍の攻撃でついた傷で、その数は十数カ所に及びます。
旧滝沢本陣
- 住所:〒965-0003 福島県会津若松市一箕町滝沢122
- 入館料:大人400円・高校生300円・小中学生200円・子供100円
- アクセス:「まちなか周遊バス」で「飯盛山下」下車徒歩約5分・磐越自動車道「会津若松IC」から車で約15分
- 公式サイトはこちら
出典元:
https://www.aizukanko.com/spot/139
https://takayama.tonosama.jp/html/takizawa.html
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/171535
https://aizumonogatari.com/yae/related/332.html
https://miru.co.jp/aizu-zensyu/08/02.html
https://garden-guide.jp/spot.php?i=takizawa-honjin
新選組にまつわる資料を展示している「会津新選組記念館」は、土方歳三が宿をとった「清水屋旅館跡(現・大東銀行会津支店)」のすぐ近くです。建物は1889(明治22)年に造られた店蔵を改造したもので、1階は「会津骨董 むかしや」、2階が「会津新選組記念館」になっています。
展示されているのは、古式鉄砲研究家であり会津藩稲富流砲術家でもある館長が、会津の旧家や会津藩の子孫の方から収集した資料です。会津藩や新選組、旧幕府軍、奥羽越列藩同盟軍、新政府軍などの資料は、歴史的価値のあるものが多数。そのほか芹沢鴨の鎖帷子、新選組の隊士の鉢金、新政府軍の旗、錦絵などを間近で見られます。
また館長は、1987(昭和62)年に「会津藩鉄砲隊」を復興し、古式銃砲の収集に尽力しました。館内にはさまざまな資料とともに、会津藩の火縄銃や、戊辰戦争で使用されたゲベール銃・スペンサー七連発銃・スナイドル銃・エンフィールド銃などの洋式銃が展示されています。大河ドラマでは、「会津新選組記念館」所蔵の銃や小道具が使用されました。
会津新選組記念館
- 住所:〒965-0044 福島県会津若松市七日町6-7
- 入館料:大人300円・小中学生200円(団体割引あり)
- アクセス:JR只見線「七日町」駅から徒歩約3分
- 公式サイトはこちら
1384(至徳元)年に築かれた東黒川館を起源とし、1593(文禄2)年に蒲生氏郷が天守閣を建て「鶴ヶ城」となりました。
戊辰戦争のさなかの1868(慶応4)年6月15日、土方歳三は登城し、輪王寺宮の執当職・覚王院義観と面会したと言われています。その約2月後の8月23日、新政府軍が城下に侵攻。会津軍は籠城戦を続けましたが、9月22日に開城しました。この1カ月に及ぶ激戦を耐え抜いた鶴ヶ城は、「難攻不落の城」として広く知られるようになりました。
城は1874(明治7)年には取り壊されてしまいましたが、1965(昭和40)年に天守閣が再建。さらに平成時代(1989年~)に入ってから、茶室や干飯櫓・南走長屋などが復元されています。2011(平成23)年には、会津藩主・保科正之の命により開発された赤瓦に葺き替えられました。現在はプロジェクションマッピングなどで歴史に触れられる、「五感で楽しめる文化観光案内“城”」となっています。360℃の眺望を楽しめる天守閣では、スマートフォンを使い、現在の風景と江戸時代の風景を重ねて見られます。
鶴ヶ城を中心に広がる鶴ヶ城城址公園は「桜の名所100選」に選定されており春には桜、秋には紅葉を楽しめます。
鶴ヶ城
- 住所:〒965-0873 福島県会津若松市追手町1-1
- 入館料:大人410円(天守閣・茶室麟閣共通券・大人520円)・小中学生150円
- アクセス:JR「会津若松」駅から路線バスで「鶴ヶ城西口」下車・「まちなか周遊バス」で「鶴ヶ城入口」下車
- 公式サイトはこちら
四季を通じて美しい景色を楽しめる会津の奥座敷、東山温泉は、会津若松市の中心街から車で約20分。歴史は古く、天平年間(729〜749年)、行基菩薩が「伏見ヶ滝」近辺で温泉が湧き出ているのを発見したことが始まりです。心身共に温まる硫酸塩泉を愛する著名人は多く、過去には竹久夢二や与謝野晶子などが訪れています。1868(慶応4)年、足を負傷した土方歳三が湯治をしたのも、ここ東山温泉です。
岩風呂があるのは、東山温泉街を流れる湯川沿い。土方の顔が描かれた壁の近くに、「土方歳三 戦傷湯治の岩風呂」の看板が立っています。岩風呂は柵で囲まれていて入ることはできませんが、上から眺めることができます。
東山温泉は、ソースかつ丼や田楽など、名物グルメを味わえるお店もそろっています。風情ある街歩きを楽しみながら、おいしい料理に舌鼓を打ってみてはいかがでしょう。
東山温泉
- 住所:〒965-0814 福島県会津若松市東山町
- アクセス:JR「会津若松」駅から路線バス/タクシーで約20分・磐越自動車道「会津若松IC」から車で約20分・「まちなか周遊バス」で「東山温泉入口」下車
- 公式サイトはこちら
出典元:
https://www.aizu-higashiyama.com/
https://www.gurutto-aizu.com/detail/155/freepage-1.html
https://www.alu365.net/entry/20160306_higashiyamaonsen_travel
https://www.shinsengumi1863.net/2022/08/toshizo-no-yu.html
https://boshinken.publishers.fm/article/26524/
https://shirobito.jp/article/220
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会津東山温泉 御宿 東鳳
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〒965-0813
福島県会津若松市東山町大字石山字院内706 -
磐越自動車道「会津若松IC」から車で約20分
会津若松駅から無料シャトルバスで約15分
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