2024年2月9日
おすすめグルメ
冬の富山観光で食べたい!富山名物グルメを味わい尽くす旅|にっぽん旅めぐり
冬に旬を迎える富山湾産の高級ブランド魚「ひみ寒ぶり」と甘みが強く旨みが凝縮された「紅ズワイガニ」に、凍えた身体をじんわりと温めてくれる「たら汁」とおふくろの味である「富山おでん」に、真っ黒いスープに目を奪われる熱々の富山ブラックラーメンにと、冬には食通をもうならせる逸品と出合える富山県。豊穣の海として有名な富山湾や3000m級の山々がそびえる立山連峰などの豊かな自然に囲まれた富山県には、風土や歴史に磨かれたここでしか味わえない冬グルメがそろっていて、冬に魅力を増す極上のグルメを目当てに数多くの観光客が訪れるエリアでもあります。冬こそ富山県を訪れ、多くの人を魅了してやまない冬グルメを味わい尽くしましょう。
富山湾の冬の王者として全国に名をはせる「ひみ寒ぶり」。ひみ寒ぶりとは、「ひみ寒ぶり宣言」の期間中に富山湾の定置網で水揚げされたブリ、なおかつ氷見漁港で競られた6kg以上のブリのことです。「天然のいけす」や「豊穣の海」と称されるほど絶好の漁場である富山湾で獲れた氷見の寒ブリは、たっぷりのった脂と上品な甘みが持ち味の高級ブランド魚です。
初冬の雷が激しく鳴り響く中で強烈な季節風が吹き付ける「ブリおこし」がブリの旬を告げる合図。ブリを水揚げするとすぐに水氷に浸けて仮死状態にする「沖締め」を行うのが特徴で、伝統的な締め方が氷見の寒ブリの美味しさと鮮度を実現しているのです。
例年の11月ごろから2月ごろは、ぶりしゃぶやぶりの刺身、ぶり大根、寿司など新鮮な寒ブリを生かした絶品料理を目的に、氷見を訪れる人が増える時期です。安土桃山時代に北陸地方を治めていた前田利家が、時の天下人である豊臣秀吉に氷見のブリを献上していたとの逸話が伝わっており、いかに古くから氷見のブリが旬の食材として重宝されていたのかがうかがい知れます。
ぶつ切りにした新鮮なスケトウダラを鍋に入れて味噌で煮込む「たら汁」は、富山県の東端に位置している朝日町発祥の郷土料理。頭から身や肝、白子、真子、アラまで、産卵期を迎える冬が旬のタラを1匹丸ごと余すことなく使用するのがたら汁の大きな特徴になります。味付けは味噌とタラの旨みが凝縮した出汁のみで、具材はゴボウやネギというシンプルな料理ながらもタラならではの美味しさが際立ち、真子や白子の独特のにおいを感じずに食べられると評判です。
日本海に面した朝日町は、昭和中期ごろからタラ漁が盛んな漁師町。漁へ出かけた夫を温かく迎えるために、漁師の妻が浜で豊富に水揚げされていたスケトウダラを味噌で煮込んで作ったのが、たら汁の始まりと伝わっています。タラは、鮮度が落ちやすく傷みやすいことからあまり遠くまで運べず、朝日町でしか食べられない漁師料理として知られていました。
タラの水揚げ量が減少した今なお、国道8号周辺のヒスイ海岸沿いには「たら汁街道」と呼ばれる、昔ながらの「たら汁」を味わえる店舗が立ち並んでいて、往時の面影を偲ばせています。
毎年9月1日に漁解禁を迎える富山県産の「紅ズワイガニ」は、通常のズワイガニがゆでる前は茶褐色なのに対してゆでる前から甲羅や足が赤い点、オスの足が長くて太い点が特徴です。肉厚なカニの身を一口食べると磯の香りや上品な甘みが口いっぱいに広がり、濃厚なカニ味噌と相まって美味を奏でます。
良質な紅ズワイガニを育む富山湾は、標高3,000m級の立山連峰からミネラルなどの栄養素を多く含んだ水が流れ込む肥沃な海。ズワイガニよりも更に深い水深1,000mほどの深海に生息する紅ズワイガニは水揚げするのが難しく、成長しきれていない小型のカニが網から抜け出せるよう工夫が凝らされたカゴにえさを入れて海底に沈める「かごなわ漁法」が採用されています。
富山県一帯が、古くは「高志(こし)」と呼ばれていたことと、漁業関係者のよりよいカニを提供したいとの「高い志」にちなんで、「高志(こし)の紅ガニ」との愛称も。「紅ズワイガニ」は、良質なカニを育む好漁場、質の高いカニを提供することに情熱を注ぐ漁業関係者、こだわりの漁法の三位一体があってこその逸品なのです。
寒い冬に身体の芯から温まる富山グルメとして人気を博す「富山おでん」。富山おでんは、かつお節や昆布をベースとした出汁で玉子や大根、焼きちくわ、かまぼこなどを煮込んだおでんで、最後にとろろ昆布をたっぷりとのせるのが特徴です。とろろ昆布を入れることで味のアクセントとなり、昆布の旨みや優しい味わい、とろりとした食感も楽しめます。
富山市は、旬の海の幸や山菜などの昆布じめや昆布巻きかまぼこ、富山湾で水揚げされた海の幸の昆布巻きなど昆布を活用した昆布グルメが人気で、実は1世帯当たりの昆布の支出金額が年間全国1位を誇っています。富山は、とろろ昆布をはじめとする昆布文化が根付いている地域であり、とろろ昆布はお馴染みの食べ物なのです。
また、富山の食材を1つ以上使用するのも特色のひとつです。「富山湾の宝石」として名高い「白海老のつみれ」や、味が染み込みやすい細いタケノコの「すす竹」、薄く切ったコンニャクを竹串に刺した「あんばやし」、渦巻模様が印象的な「赤巻」といった変わり種の具材も富山おでんには欠かせません。
「富山ブラックラーメン」は、漆黒のスープが一目見たら忘れられないほどのインパクトを放つ富山県のご当地ラーメンです。富山ブラックラーメンが誕生したのは、戦後間もない昭和22年(1947年)のこと。肉体労働者のために、濃口しょうゆを煮詰めてスープの塩分濃度を濃くしたラーメンを生み出したのが起源であり、一般的なラーメンと比べてスープの色が濃いのもこれが理由です。当時はラーメン店にご飯を持参する習慣があり、ご飯とともに塩っ辛いラーメンを食べるのが一般的だったと伝わっています。
塩分強めのスープと合わせるのは、太めの麺やたっぷりのネギとやわらかいチャーシューなどの具材。粗挽き黒胡椒が塩辛さを際立たせていて、パンチの利いた独自の味わいの中にも後をひく美味しさがあり、クセになる人も少なくないとか。
富山では、元々濃いスープのラーメンを提供する店舗は少なかったものの、富山ブラックラーメンの人気の高まりに伴って次第にラーメン店も増加していき、誕生から75年ほどを経た現在では、富山県のB級グルメの代表格として親しまれています。
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黒部・宇奈月温泉 やまのは
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〒938-0282 富山県黒部市宇奈月温泉352番地7
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富山地方鉄道線「宇奈月温泉駅」下車徒歩3分
北陸自動車道黒部IC下車約20分
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